小説を書いたり本を読んだりしてすごす日々のだらだらログ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
読了。
この世と神の世の境にある<あわい>には、霊狐がすむ。力ある呪者は、<あわい>から霊狐をとりあげ、<狐笛>という道具を使って、その命を縛る。
そうやって主に使われ、呪いを運んで生きていた霊狐の野火は、ある日、傷を負って逃げる途中、ひとりの幼い少女に命を救われる。少女の手は温かく、ただひたすら人を呪う役目を戴いて生きていた野火に、ずっと昔、主の手にとりあげられて使い魔にされる前の、遠い記憶を蘇らせた。
母親から人の心が聞こえる不思議な力を受け継いだ少女・小夜と、主に使役されて生きてきた霊狐・野火は、そうして出会った。いつか互いが敵対する立場にたつことも知らずに……。
憎しみが憎しみを呼び、延々と繰り返される復讐。ひとびとは憎みあい、呪いあい、自分自身もまた傷ついていく。絡みあいもつれかえった感情の糸。彼らは復讐の連環を、その手で断ち切ることができるのか……
野火のけなげさが胸に切ないです。そして美しい描写が心地良い!
この世と神の世の境にある<あわい>には、霊狐がすむ。力ある呪者は、<あわい>から霊狐をとりあげ、<狐笛>という道具を使って、その命を縛る。
そうやって主に使われ、呪いを運んで生きていた霊狐の野火は、ある日、傷を負って逃げる途中、ひとりの幼い少女に命を救われる。少女の手は温かく、ただひたすら人を呪う役目を戴いて生きていた野火に、ずっと昔、主の手にとりあげられて使い魔にされる前の、遠い記憶を蘇らせた。
母親から人の心が聞こえる不思議な力を受け継いだ少女・小夜と、主に使役されて生きてきた霊狐・野火は、そうして出会った。いつか互いが敵対する立場にたつことも知らずに……。
憎しみが憎しみを呼び、延々と繰り返される復讐。ひとびとは憎みあい、呪いあい、自分自身もまた傷ついていく。絡みあいもつれかえった感情の糸。彼らは復讐の連環を、その手で断ち切ることができるのか……
野火のけなげさが胸に切ないです。そして美しい描写が心地良い!
PR
池澤夏樹・新訳版、読了。高校のときに、たしか旧訳版を読んだんだったかな……ずいぶん久しぶりに読みました。
あらすじは、今さらかな? まあ、とりあえず。
飛行士である主人公は、飛行機のトラブルから沙漠に不時着し、途方に暮れかけていた。水は八日分ほどしかなく、修理には手を焼きそうだったのだ。
そんな彼の前に、どこからやってきたのか、不思議な少年が姿をあらわす。聞くと、頭上に光る小さな星からやってきたのだという。
この小さな王子さまの星は、ふつうの家よりちょっと大きいくらいの広さしかないのだという。そこには小さな活火山が二つと休火山がひとつ、そして、ときおりよその星から運ばれた種から芽生える植物がいくらかだけ……。
大人たちはなんでも理屈で捉えようとして、自分たちが求めるものも分からないまま、ただ忙しく走り回る……。王子様は大人たちのそんな姿勢を怒り、大切なものは目に見えないという。
たった1つの庭に5000本ものバラを育てていても、自分たちが探しているものを見つけられない。みんなが探しているものはたった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに……
なんだか、昔読んだときとまた違う感慨があります。訳の違いもあるのかもしれないけれども、また何年かして読み返したら、新鮮な気持ちで読むんだろうなあ。
あらすじは、今さらかな? まあ、とりあえず。
飛行士である主人公は、飛行機のトラブルから沙漠に不時着し、途方に暮れかけていた。水は八日分ほどしかなく、修理には手を焼きそうだったのだ。
そんな彼の前に、どこからやってきたのか、不思議な少年が姿をあらわす。聞くと、頭上に光る小さな星からやってきたのだという。
この小さな王子さまの星は、ふつうの家よりちょっと大きいくらいの広さしかないのだという。そこには小さな活火山が二つと休火山がひとつ、そして、ときおりよその星から運ばれた種から芽生える植物がいくらかだけ……。
大人たちはなんでも理屈で捉えようとして、自分たちが求めるものも分からないまま、ただ忙しく走り回る……。王子様は大人たちのそんな姿勢を怒り、大切なものは目に見えないという。
たった1つの庭に5000本ものバラを育てていても、自分たちが探しているものを見つけられない。みんなが探しているものはたった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに……
なんだか、昔読んだときとまた違う感慨があります。訳の違いもあるのかもしれないけれども、また何年かして読み返したら、新鮮な気持ちで読むんだろうなあ。
読了。……ものすごくどうでもいいけど、変換しようとしたら「髪の守り人(上・毛)」って出た。私はこのパソコンでいったい普段どんな小説を書いているのだろうかと、思わず遠い目になりつつ。
そんなしょうもない話は置いておいて、面白かった!
そういえば守り人シリーズの前作を読んだのは、ブログをはじめる前だったから、レビューは今回が最初ですね。
『精霊の守り人』を初めとする、長編異世界ファンタジーのシリーズです。もう完結しているのだけれども、今、文庫化している途中で、文庫版が出ているのが『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人(上・下)』の計六冊。
呪術師たちは、人が暮らす世界と同じ場所と膜を一枚隔てるようにして、神々の世界が重なっているのだという。国や民族によって、内容は少しずつ違うけれど、よく似た話が各地に伝わっている……。
さまざまな民族が暮らす重厚な世界観を背景に繰り広げられる、精霊や神々と、人間たちの物語。文化や民族、生活の描き方がよくて、リアリティと異国情緒が両立してて、すごーく素敵なのです。
主人公は短槍使いのバルサと呼ばれる、用心棒を稼業にする女性。(※同シリーズ内の『虚空の旅人』では、一作目でバルサと旅をした新ヨゴ皇国の王子・チャグムが主人公)
今回、シリーズ第五弾の『神の守り人』では、異界から何百年かに一度この世に訪れるという恐ろしい神を身に宿した少女が登場します。神は少女の願いを受け入れてその力を振るい、いとも容易く人々を殺していく……。
人には過ぎた力だと、過去の歴史は言い、そのことを知る者たちは少女を殺そうと、あるいは利用しようと企んでいる。行き掛かり上、彼女を助けることになったバルサは、事情を知って、危険だからという理由で、まだ幼い娘を殺そうという人々の考え方に納得せず、少女を連れて逃げます。
けれど少女は、自分の大切な人を殺した人間たちへの憎しみを、その小さな胸のうちに募らせていて……
文庫版で出ている分は、ずっと順番に読んできたけれども、今回が一番面白かった……!
伏せられた歴史、虐げられてきた民族、人々の暮らしへの不満、そういうものの絡み合って大きな流れに転じていく様子を巧みに描かれていて、守り人世界にひたりきって読んでいました。人物の魅力もだけれど、背景にある世界のたしかさが、上橋さんの大きな魅力なのだなあと感じます。
情景描写の巧みさや臨場感も素晴らしく、また、登場人物の心情や、物語り全体を通して語られるテーマがしっかりと胸をうつ。良作です。
つづきに拍手コメントへのお返事です。
そんなしょうもない話は置いておいて、面白かった!
そういえば守り人シリーズの前作を読んだのは、ブログをはじめる前だったから、レビューは今回が最初ですね。
『精霊の守り人』を初めとする、長編異世界ファンタジーのシリーズです。もう完結しているのだけれども、今、文庫化している途中で、文庫版が出ているのが『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人(上・下)』の計六冊。
呪術師たちは、人が暮らす世界と同じ場所と膜を一枚隔てるようにして、神々の世界が重なっているのだという。国や民族によって、内容は少しずつ違うけれど、よく似た話が各地に伝わっている……。
さまざまな民族が暮らす重厚な世界観を背景に繰り広げられる、精霊や神々と、人間たちの物語。文化や民族、生活の描き方がよくて、リアリティと異国情緒が両立してて、すごーく素敵なのです。
主人公は短槍使いのバルサと呼ばれる、用心棒を稼業にする女性。(※同シリーズ内の『虚空の旅人』では、一作目でバルサと旅をした新ヨゴ皇国の王子・チャグムが主人公)
今回、シリーズ第五弾の『神の守り人』では、異界から何百年かに一度この世に訪れるという恐ろしい神を身に宿した少女が登場します。神は少女の願いを受け入れてその力を振るい、いとも容易く人々を殺していく……。
人には過ぎた力だと、過去の歴史は言い、そのことを知る者たちは少女を殺そうと、あるいは利用しようと企んでいる。行き掛かり上、彼女を助けることになったバルサは、事情を知って、危険だからという理由で、まだ幼い娘を殺そうという人々の考え方に納得せず、少女を連れて逃げます。
けれど少女は、自分の大切な人を殺した人間たちへの憎しみを、その小さな胸のうちに募らせていて……
文庫版で出ている分は、ずっと順番に読んできたけれども、今回が一番面白かった……!
伏せられた歴史、虐げられてきた民族、人々の暮らしへの不満、そういうものの絡み合って大きな流れに転じていく様子を巧みに描かれていて、守り人世界にひたりきって読んでいました。人物の魅力もだけれど、背景にある世界のたしかさが、上橋さんの大きな魅力なのだなあと感じます。
情景描写の巧みさや臨場感も素晴らしく、また、登場人物の心情や、物語り全体を通して語られるテーマがしっかりと胸をうつ。良作です。
つづきに拍手コメントへのお返事です。
上下巻読了。
幼少時に負った心の傷から精神を病み、精神の中に「山」を抱える青年。三年ごとの周期でやってくる「明るい山」と「暗い山」、彼の頭の中で話しかけてくるもう一人の人格「マークス」。暗い山の周期には、ひどい健忘を抱えて昨日の自分の行動も思い出せず、ただ陰鬱に沈み込み、明るい山のときには世界が明るく輝いて見える……。
そんな青年が起こす連続殺人事件を、警視庁第一課の刑事・合田が追う。しかし事件を追いかけるうちに、“上”からの、正体の知れない圧力がかかりはじめた。捜査に横槍が入り、捜査員が暴漢に襲われ……。誰か、この件を調べられるとまずい人間がいる、それも警視庁や法務省の上の方に――
前半のしばらくは、ちょっと読むのが苦痛でした。なにがって、展開が退屈なわけじゃなくて、引き込みは強いんですけど、登場人物とか固有名詞が多くてさっぱり覚えきれないのが。
……記憶力、ぜんぜんないんです。こんな調子だから本格推理が苦手なんですよね……お恥ずかしい。
ということで、前半は辛かったんですが、友だちが「高村薫ならこの本を読め」って強く勧めてくれたので、最後まで頑張って読んだら絶対に面白いはず……と、何度も行きつ戻りつしながら読みきりました。おかげでたった文庫本二冊なのに、通常の倍くらい時間がかかってしまった……!
けれど頑張った甲斐あって、後半すごく面白かったです。途中からはすっかり熱中して読んでました。
功名心にはやる刑事たちの熾烈な競争と捜査への情熱、刑事という生き方への疑問と、事件に望む現場の人間としての誇り。犯人の青年の残虐さと、狂気の合間にのぞく意外な顔。人の弱さ、哀しさ……
これ、シリーズが続いていることに、読み終えてから気付きました。『照柿』『レディ・ジョーカー』『太陽を曳く馬』と、同じ合田刑事のシリーズなんですね……ごくり。
最近、机の上の積み本がえらいことになってきていたり。
正直、読みたい。
しかし、机の上の読む予定の本ばかりか、読みたい本の脳内リストがえらいことになってきている。
……うん、とりあえず、少し積み本が減ってからかな。そ、そんなこと言っといて気付いたら買っちゃってるフラグとかじゃないですよ? ……たぶん。
幼少時に負った心の傷から精神を病み、精神の中に「山」を抱える青年。三年ごとの周期でやってくる「明るい山」と「暗い山」、彼の頭の中で話しかけてくるもう一人の人格「マークス」。暗い山の周期には、ひどい健忘を抱えて昨日の自分の行動も思い出せず、ただ陰鬱に沈み込み、明るい山のときには世界が明るく輝いて見える……。
そんな青年が起こす連続殺人事件を、警視庁第一課の刑事・合田が追う。しかし事件を追いかけるうちに、“上”からの、正体の知れない圧力がかかりはじめた。捜査に横槍が入り、捜査員が暴漢に襲われ……。誰か、この件を調べられるとまずい人間がいる、それも警視庁や法務省の上の方に――
前半のしばらくは、ちょっと読むのが苦痛でした。なにがって、展開が退屈なわけじゃなくて、引き込みは強いんですけど、登場人物とか固有名詞が多くてさっぱり覚えきれないのが。
……記憶力、ぜんぜんないんです。こんな調子だから本格推理が苦手なんですよね……お恥ずかしい。
ということで、前半は辛かったんですが、友だちが「高村薫ならこの本を読め」って強く勧めてくれたので、最後まで頑張って読んだら絶対に面白いはず……と、何度も行きつ戻りつしながら読みきりました。おかげでたった文庫本二冊なのに、通常の倍くらい時間がかかってしまった……!
けれど頑張った甲斐あって、後半すごく面白かったです。途中からはすっかり熱中して読んでました。
功名心にはやる刑事たちの熾烈な競争と捜査への情熱、刑事という生き方への疑問と、事件に望む現場の人間としての誇り。犯人の青年の残虐さと、狂気の合間にのぞく意外な顔。人の弱さ、哀しさ……
これ、シリーズが続いていることに、読み終えてから気付きました。『照柿』『レディ・ジョーカー』『太陽を曳く馬』と、同じ合田刑事のシリーズなんですね……ごくり。
最近、机の上の積み本がえらいことになってきていたり。
正直、読みたい。
しかし、机の上の読む予定の本ばかりか、読みたい本の脳内リストがえらいことになってきている。
……うん、とりあえず、少し積み本が減ってからかな。そ、そんなこと言っといて気付いたら買っちゃってるフラグとかじゃないですよ? ……たぶん。
読了。
詩集です。
私、残念なぐらい詩心がなくて、詩を読んでも「なんとなく好き」と「よく分からない」くらいの区別しかつきません。あ、あと「美文に萌えた!」とかはあるかな。
今回は「なんとなく好き」。肩肘張った美文ではない、淡々と飾らないテイストでした。身近な生き物や、季節や、子どもや……そういうものを柔らかい文章で綴った詩が多かったです。池澤さんならではの、世界への透明で愛情深いまなざしが感じられて、とてもほっとする感じ。
うん……、なんていうか、小学生の読書感想文より味気ないレビューですね。まあいいや。無理はするまい。気のきいたレビューをしようとすればするほどすべるから!
最近、かなた様が詩を読んでおられると聞いて、「あー、いいな、私もちょっと読んでみよう」とか思ったのでした。(いきなり無断でこんなところに名前を出すなよ……)(ご不快でしたらここだけ消しますごめんなさい!)
とにかく人様の影響を受けやすいです。いろんなものに楽しく流されながら生きています。
まず誰のから読もう……と思ったところ、そういえば、池澤夏樹さんはもともと詩人なのに、私は小説ばっかり読んでて、詩集はまったく読んでなかったなあ……と突然気付きました。あわてて購入。
そのうち他にも色々読んでみようっと。たくさん読んだら、私の悲惨な文章センスも、少しは向上しないだろうか。感性って、先天的なものばかりではないと信じたい……!
------------------------------
続きに拍手コメントへの返信です。私信には「続きを読む」機能を活用すればいいことに、ようやく気付きました。(遅っ)
詩集です。
私、残念なぐらい詩心がなくて、詩を読んでも「なんとなく好き」と「よく分からない」くらいの区別しかつきません。あ、あと「美文に萌えた!」とかはあるかな。
今回は「なんとなく好き」。肩肘張った美文ではない、淡々と飾らないテイストでした。身近な生き物や、季節や、子どもや……そういうものを柔らかい文章で綴った詩が多かったです。池澤さんならではの、世界への透明で愛情深いまなざしが感じられて、とてもほっとする感じ。
うん……、なんていうか、小学生の読書感想文より味気ないレビューですね。まあいいや。無理はするまい。気のきいたレビューをしようとすればするほどすべるから!
最近、かなた様が詩を読んでおられると聞いて、「あー、いいな、私もちょっと読んでみよう」とか思ったのでした。(いきなり無断でこんなところに名前を出すなよ……)(ご不快でしたらここだけ消しますごめんなさい!)
とにかく人様の影響を受けやすいです。いろんなものに楽しく流されながら生きています。
まず誰のから読もう……と思ったところ、そういえば、池澤夏樹さんはもともと詩人なのに、私は小説ばっかり読んでて、詩集はまったく読んでなかったなあ……と突然気付きました。あわてて購入。
そのうち他にも色々読んでみようっと。たくさん読んだら、私の悲惨な文章センスも、少しは向上しないだろうか。感性って、先天的なものばかりではないと信じたい……!
------------------------------
続きに拍手コメントへの返信です。私信には「続きを読む」機能を活用すればいいことに、ようやく気付きました。(遅っ)
プロフィール
HN:
朝陽 遥(アサヒ ハルカ)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
朝陽遥(アサヒ ハルカ)またはHAL.Aの名義であちこち出没します。お気軽にかまってやっていただけるとうれしいです。詳しくはこちらから
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
拍手コメントをいただいた場合は、お名前をださずにブログ記事内で返信させていただいております。もしも返信がご迷惑になる場合は、お手数ですがコメント中に一言書き添えていただければ幸いです。
ブクログ
ラノベ以外の本棚
ラノベ棚
ラノベ棚
フォローお気軽にどうぞ。
リンク
アーカイブ
ブログ内検索
カウンター

